子どもを連れての再婚を考え始めると、「彼は本当はどう思っているのだろう」と気になりますよね。子連れ再婚を考える男性の気持ちは、「子どもごと受け止めたい」という思いと「うまくやれるだろうか」という不安が同時にあることが多く、その中身は初婚か再婚かでも変わります。
男性は不安を言葉にしないまま抱えることもあるため、気持ちを知るには、具体的な場面で聞くことと、聞いた後に一緒に分け合うことが近道です。
この記事では、子どもを育てながら再婚を考える女性に向けて、相手の男性が抱えやすい気持ち(初婚・再婚の違い、継父になる不安、親族の反応)と、それを聞き出し、支える方法をまとめました。気持ちには個人差が大きいため、ここで紹介するのは「そう感じる男性もいる」という傾向です。
子連れ再婚を考える男性の気持ちは?最初に知っておきたいこと

男性の気持ちは一言では言い表せず、前向きな思いと不安が混ざっていることがほとんどです。しかも、その割合は交際の段階によって動きます。
前向きな思いと不安が同時にある状態
子連れ再婚を考える男性の多くは、相手と子どもを大切にしたい気持ちと、自分に務まるかという不安を両方抱えています。
子どもと過ごす彼女の姿にひかれた、家族のにぎやかさに憧れがある、という前向きな気持ちがある一方で、責任の重さに尻込みする気持ちも出てきます。どちらか一方だけが本音、というわけではありません。
交際中・結婚を決める前・同居後で変わる気持ち
男性の不安は、交際中よりも結婚を具体的に考え始めた頃や同居を始めた後に強くなる傾向があります。
交際中は二人の時間が中心でも、結婚が見えてくると、お金、住まい、子どもとの毎日といった現実の話が増えます。気持ちが揺れて見える時期があっても、それは真剣に考え始めたしるしであることも多いと私たちは感じています。
不安を口にしにくい男性もいる
「不安だ」と言うと彼女を傷つけるのでは、と考えて黙っている男性も少なくありません。
子どもがいることを承知で付き合っている以上、弱音を吐くのは失礼だと感じる人もいます。黙っていることは、気持ちがないことと同じではありません。
子連れ再婚で初婚男性と再婚男性の気持ちは違う?

相手が初婚か、離婚や死別を経た再婚かで、抱えやすい不安の中身は変わります。まずは、どのくらいの組み合わせがあるのかを数字で見てみます。
夫が初婚・妻が再婚の結婚は約14組に1組
厚生労働省の人口動態統計特殊報告によると、2015年の婚姻635,156組のうち、夫が初婚で妻が再婚の組み合わせは45,268組(7.1%)でした。
同じ年、夫妻とも再婚の組み合わせは61,325組(9.7%)です(厚生労働省「平成28年度 人口動態統計特殊報告『婚姻に関する統計』の概況」)。初婚・再婚の組み合わせ別の数字はこの報告が最新で、2024年も妻が再婚の婚姻は75,731件と全体の約15.6%を占めています(国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集2026」)。
初婚男性は「父親のお手本がない」不安を抱えやすい
初婚の男性は子育ての経験がない分、子どもとの接し方や距離の取り方がわからないという不安を抱えやすい傾向があります。
同じ報告では、夫が初婚・妻が再婚の組み合わせは2000年以降、夫の平均婚姻年齢が妻より低いという結果も出ています。年下の初婚男性であれば、なおさら「父親らしく振る舞えるか」を気にすることがあります。
また、令和4年版男女共同参画白書では、50〜60代で独身の男性の半数以上は結婚の経験がないとされています。40代50代の出会いでは、初婚の男性と出会うことは珍しくありません。
再婚男性は離れて暮らす子どもへの思いを抱えていることも
離婚を経た男性の中には、前の結婚で生まれた子どもと離れて暮らし、その子への思いや養育費を抱えている人もいます。
令和3年度全国ひとり親世帯等調査では、母子世帯は約119.5万世帯、父子世帯は約14.9万世帯でした。離婚後に子どもと暮らすのは母親側が多いため、再婚男性は「自分の子と会えないのに、相手の子と暮らす」ことに複雑な気持ちを持つ場合があります。
養育費は、事情が変われば家庭裁判所が取り決めを変更できる仕組みです(民法766条3項)。二つの家庭にお金が流れることを、彼自身が負担に感じていることもあります。
再婚男性は「前と同じ失敗をしたくない」と慎重になりやすい
一度離婚を経験した男性は、再婚に前向きでも、決めるまでに時間をかける人が多い傾向があります。
慎重さは、気持ちが冷めているサインとは限りません。バツイチ男性の気持ちについてはバツイチの彼氏と幸せになるには?不安・過去・再婚の解決策でも詳しく紹介しています。
子連れ再婚で男性が抱えやすい「継父になる」不安とは?

再婚相手の子どもと暮らす父親を継父(けいふ)と呼びます。継父になることへの不安は、初婚・再婚を問わず多くの男性が口にしやすいテーマです。
叱っていいのかわからない迷い
子どもの行動が気になっても、自分が叱ってよい立場なのかがわからず、迷う男性は少なくありません。
叱れば嫌われるかもしれない、黙っていれば無関心と思われるかもしれない、という板挟みになりやすいところです。叱る役を誰が担うかを決めておくだけで、この迷いはかなり軽くなります。
懐いてもらえないときの寂しさ
子どもが自分に心を開いてくれないと、頭ではわかっていても寂しさや焦りを感じる男性がいます。
子どもにとって親の再婚は自分で選んだ変化ではないため、距離を置くのは自然な反応です。それでも、毎日顔を合わせる中で無視されると、男性が自信をなくすことがあります。
実の父親と比べられるのではという心配
子どもの実の父親と比べられること、自分は「本当の父親ではない」と言われることを心配する男性もいます。
令和3年度全国ひとり親世帯等調査では、母子世帯の約3割(30.2%)が子どもと父親の親子交流を続けていました。民法817条の12では、父母は婚姻関係にかかわらず子どもの利益のために協力するとされており、再婚後も実父とのつながりが続く家庭は珍しくありません。
家の中に自分の居場所がない感覚
母と子のあいだにすでにできあがった生活に、後から加わる側は「居場所がない」と感じやすいものです。
食卓の席、休日の過ごし方、家の決まりごとは、母と子のやり方が基本になります。男性が自分の好みを言い出しにくいまま我慢を重ねると、疲れがたまってしまいます。
子連れ再婚で男性が迷いやすい「自分の子ども」の話とは?

子連れ再婚では、二人のあいだに子どもを持つかどうかも大きなテーマです。特に初婚の男性にとっては、言い出しにくい本音が隠れやすいところです。
初婚男性は自分の子どもを望む気持ちを言い出しにくい
初婚の男性の中には、自分の子どもを持ちたい気持ちがあっても、相手の子どもに悪いと感じて口にできない人がいます。
女性の年齢や体のこと、上の子の気持ちを考えると、話題にすること自体をためらう場合もあります。言わないまま結婚して、後から気持ちのずれに気づくことは避けたいところです。
生まれた後に連れ子との接し方が変わらないかという不安
自分の子どもが生まれたら、連れ子に同じように接することができるのか、と自分自身を心配する男性もいます。
これは冷たさではなく、両方の子どもを大切にしたいからこその不安です。この不安を言葉にしてくれた男性は、むしろ誠実に向き合っていると私たちは考えています。
子連れ再婚に男性側の親や親族はどう反応する?

男性本人が前向きでも、彼の親やきょうだいが戸惑うことがあります。親族の反応は、男性の気持ちに大きく影響します。
初婚の息子の結婚相手が子連れであることへの戸惑い
初婚の息子が子どものいる女性と結婚する場合、男性の親が戸惑いを見せることがあります。
孫を抱きたかった、苦労するのではないか、といった心配が背景にあることが多く、相手の女性を否定したいわけではない場合もあります。とはいえ、反応は家庭によってさまざまで、最初から温かく迎える親もいます。
相続や養子縁組の話が出ることも
親族が気にしやすいのは、連れ子と養子縁組をしたときの相続です。
養子縁組をすると、子どもは縁組の日から養親の嫡出子の身分を取得し(民法809条)、養親が亡くなったときには相続人になります(民法887条)。縁組をしなければ、法律上の親子関係はできません。縁組の判断そのものについては、男性と子どもと実の親でゆっくり話すテーマです。
親族との板挟みになる男性の気持ち
親から反対されたとき、男性は「彼女を守りたい」と「親を悲しませたくない」の板挟みになりやすいものです。
この状態の男性は、彼女に親の言葉をそのまま伝えられず、黙り込むことがあります。親族への説明は、まず男性に任せ、女性は急がせずに待つ姿勢でいると、彼の負担が軽くなります。
子連れ再婚を考える男性の本音はどう聞き出す?

男性の気持ちは、正面から「どう思っている?」と聞くより、具体的な場面を通して聞いたほうが話してもらいやすい傾向があります。
「どう思う?」より具体的な場面で聞く
漠然と気持ちを聞くより、「こういうとき、どうしたい?」と場面を示して聞くほうが、男性は本音を話しやすくなります。
たとえば、子どもが宿題をしないとき、休日に子どもの予定が入ったとき、彼の親に会うときなど、実際に起こりそうな場面を一つずつ話題にしてみるのがおすすめです。
聞いておきたい質問の例
結婚を考え始めたら、次のような質問を少しずつ話題にしておくと、気持ちのずれに早く気づけます。
| テーマ | 聞き方の例 |
|---|---|
| 子どもとの距離 | 子どもとはどんな関係になれたらいいと思う? |
| 叱る役 | 子どもを注意したくなったら、どうしてほしい? |
| 自分の子ども | 二人の子どもについて、今はどう考えている? |
| 親族 | ご両親にはいつ、どう話すのがよさそう? |
| お金と暮らし | 家計や住まいで、心配なことはある? |
一度に全部聞く必要はありません。会うたびに一つずつ、雑談の延長で話すほうが自然です。
子どもがいない時間に落ち着いて話す
本音を聞く話は、子どもがいない時間に、時間の余裕があるときにするのが安心です。
子どもの前では、男性も気を遣って本音を言いにくくなります。食事のあとや電話など、二人だけで落ち着いて話せる時間を選ぶと、気持ちを言葉にしやすくなります。
不安を聞いても責めないと先に伝える
「不安なことがあっても怒らないから、教えてほしい」と先に伝えておくと、男性は弱音を出しやすくなります。
聞いた内容に驚いても、すぐに反論せず「話してくれてありがとう」と受け止めることが大切です。一度責められたと感じると、次から本音が出てこなくなることがあります。
子連れ再婚を考える男性を支えるには?

男性の不安は、女性の側の関わり方で軽くできるものも多くあります。ここでは、毎日の暮らしの中でできる支え方を紹介します。
父親役を急がせない
子連れ再婚では、男性に最初から父親の役割を求めず、信頼できる大人として子どもと関わってもらうところから始めるのがおすすめです。
呼び方も、子どもが呼びやすい形でかまいません。「お父さんにならなくていい」と言葉にして伝えるだけで、肩の力が抜ける男性もいます。
叱る役は当面、実の親が担う
しつけや叱る役は、子どもとの関係ができるまでは実の親が担うと、男性の迷いが減ります。
男性には、気になったことを子どもに直接言う前に、まず彼女に伝えてもらう流れを決めておくと安心です。役割をはっきりさせることは、男性を家族から外すことではありません。
二人だけの時間と男性一人の時間を残す
子ども中心の生活の中でも、夫婦二人だけの時間と、男性が一人になれる時間の両方を残しておくことが大切です。
月に一度の外食、週末の数時間の自由時間など、小さな時間で十分です。子どもの予定で埋まりがちな暮らしだからこそ、意識して確保しておくと、男性の疲れがたまりにくくなります。
してくれたことを言葉にして伝える
送り迎えや食事の準備など、男性がしてくれたことに気づいたら、その場で言葉にして感謝を伝えることがおすすめです。
子どもからの反応が少ない時期は、男性が手ごたえを感じにくいものです。彼女からの一言が、続けていく支えになると私たちは感じています。
子連れ再婚を前向きに考える男性とはどこで出会う?

これから相手を探すなら、子どもがいることを最初から伝えたうえで出会える場を選ぶと、気持ちのすれ違いを減らせます。
再婚する夫婦の出会いは職場と友人の紹介が中心
第16回出生動向基本調査では、夫婦のどちらかが再婚の場合、知り合ったきっかけは「職場や仕事で」が最も多く、「友人・兄弟姉妹を通じて」と合わせて約6割でした。
身近なつながりの中で、人柄を知ってから関係を深める出会い方が多いことがわかります。大人世代が集まる交流会も、人柄を見ながら知り合える場の一つです。
子どもがいることを最初に伝えられる場を選ぶ
子どもがいることをプロフィールや最初の会話で伝えておけば、子連れ再婚に前向きな男性と出会いやすくなります。
子どもがいる人の出会い方は、シングルマザー・バツイチ子持ちの出会いと再婚のチャンスや40代シングルマザーの出会いが見つかる場所5選でも紹介しています。
子連れ再婚 男性の気持ちに関するよくある質問
Q. 初婚の男性は子連れ再婚を本音では嫌がっている?
A. 嫌がっているとは限りません。前向きな気持ちと不安が両方あることが多く、不安は具体的な場面で話し合うことで軽くなることがあります。
Q. 彼が子どもの話になると黙ってしまうのはなぜ?
A. 不安を口にすると彼女を傷つけると考えている場合があります。責めないことを先に伝え、二人だけの時間に一つずつ話題にしてみるのがおすすめです。
Q. 再婚男性に元妻との子どもがいる場合、何を確認しておく?
A. 子どもとの面会の頻度や養育費の取り決めを、話せる範囲で聞いておくと安心です。家計や休日の予定にかかわるため、結婚前に共有しておきたい点です。
Q. 彼の親に子連れ再婚を反対されたら?
A. 親が何を心配しているのかを、まず彼から聞いてもらうことが出発点です。説明は彼に任せ、時間をかけて会う機会を重ねると、受け止め方が変わることもあります。
Q. 男性に「父親になって」とお願いしてもいい?
A. 最初から父親の役割を求めると、男性も子どもも負担を感じやすくなります。信頼できる大人として関わってもらうところから始め、関係は時間をかけて育てるほうが無理がありません。
Q. 結婚後に男性の気持ちが冷めてしまうことはある?
A. 疲れや孤立感がたまると、気持ちが離れて見えることがあります。二人の時間と男性一人の時間を残し、感謝を言葉にすることで防げることも多くあります。
まとめ|子連れ再婚の男性の気持ちは「聞いて、分け合う」ことで見えてくる

子連れ再婚を考える男性は、子どもごと受け止めたい気持ちと、継父としてやっていけるかという不安を同時に抱えていることが多いものです。初婚の男性は子育ての経験がない不安や自分の子どもへの思い、再婚の男性は離れて暮らす子どもや前の結婚の経験から来る慎重さを抱えやすい傾向があります。
大切なのは、男性の気持ちを推測で決めつけず、具体的な場面で聞いて、不安を二人で分け合うことです。 父親役を急がせない、叱る役は実の親が担う、二人の時間を残すといった小さな工夫が、男性の支えになります。
気持ちには個人差があり、正解の形は家族ごとに違います。焦らずに一つずつ話していくことが、子どもにとっても二人にとっても安心につながると私たちは考えています。再婚全体の進め方はバツイチの再婚を成功させる準備と心構えでもまとめています。
結婚を前提にした出会いを、相談しながら進めたい方には結婚相談所という選択肢もあります。



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