付き合うまでの期間に、国の統計で示された「平均」はありません。40代50代なら、出会ってから2〜3か月・5〜6回会うころを一つの区切りにして、期間の長さより「会った回数と、確かめ合えた中身」で考えるのがおすすめです。
よく見かける「平均1〜3か月」は、多くが20〜30代を対象にした民間の調査や、出典の書かれていない数字です。仕事や子ども、親のことを抱える大人は会える日が限られるので、若い世代の物差しをそのまま当てると、必要以上に焦ってしまいます。
この記事では、国立社会保障・人口問題研究所の調査の正しい読み方、出会い方ごとの違い、焦らないための考え方と、交際の意思の確かめ方、長すぎる・早すぎるときの注意点をまとめました。
付き合うまでの期間は平均どのくらい?公的な調査でわかること

付き合うまでの期間を直接たずねた公的な統計は、2026年10月時点で見当たりません。よく引用される「平均交際期間」は、知り合ってから結婚するまでの年数です。
公的な統計に「付き合うまで」の平均はない
出会ってから付き合うまでの期間について、国や公的機関が全国的に調べた数字は確認できませんでした。 検索で上位に出る数字は、雑誌やアプリ運営会社などによる民間の調査がほとんどです。
たとえば小学館のOggi編集部の調査は、20〜39歳の女性約100人が対象です。若い世代の感覚を知るには参考になりますが、40〜60代の目安としてそのまま使うのは無理があると編集部は考えています。
平均交際期間4.3年は「知り合ってから結婚まで」
第16回出生動向基本調査では、調査時点から過去5年間に結婚した初婚どうしの夫婦の平均交際期間は4.3年でした。 ここでいう交際期間は、夫婦が初めて知り合った年齢と、結婚生活を始めた年齢の差です。
つまり4.3年は「付き合うまで」ではなく、「知り合ってから結婚するまで」の長さです。夫婦が知り合った平均年齢は夫26.4歳・妻24.9歳なので、主に20代で出会った初婚の夫婦の数字だと読むのが正確です。
「ネットで」知り合った夫婦は2.8年
同じ調査で、SNSやアプリなどの「ネットで」知り合った夫婦の平均交際期間は2.8年で、恋愛結婚の4.9年より短くなっていました。 ただし「ネットで」の夫婦は73組と少なく、報告書も図表の注で数を示しています。
数字の幅は大きいものの、ネットの出会いは最初から相手を探している人どうしなので、話が進むのが早い傾向は読み取れます。マッチングアプリで付き合うまでが早めになりやすいのも、同じ理由だと思います。
40代50代の付き合うまでの期間が若い世代と違うのはなぜ?

大人の付き合うまでの期間は、若い世代より長くなることも、逆に短くなることもあります。会える回数が限られる一方で、何を確かめればよいかがはっきりしているからです。
会える回数が月1〜2回になりやすい
40代50代は、仕事・子どもの行事・親の通院などで、会えるのが月1〜2回という人が珍しくありません。 月2回なら、5〜6回会うまでに2〜3か月かかります。
若い世代の「1か月で付き合う」という話は、週に何度も会える前提のことが多いです。カレンダーの日数ではなく、実際に会った回数で数えると、自分たちのペースが見えやすくなります。
結婚・再婚や子どものことまで考える
大人の交際は、結婚や再婚、子どもとの関係、住まいまで視野に入れて考える人が多く、付き合う前に確かめたいことが増えます。 その分、一つひとつの会話に時間がかかります。
2024年の人口動態統計では、婚姻のうち夫が再婚の人が約17.9%、妻が再婚の人が約15.6%でした。
50代で結婚した人に限ると、夫の約7割、妻の約8割が再婚です(国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集2026」の表から編集部が計算)。離婚歴や子どもの話は、大人の交際ではめずらしい話題ではありません。
過去の経験から慎重になる
離婚や死別、長く恋愛から離れていた経験があると、気持ちが動いても「今度こそ間違えたくない」と慎重になりやすいものです。 相手の返事がゆっくりなのは、気持ちがないからとは限りません。
一方で、何を大事にしたいかが自分でわかっている大人は、合うと感じれば決断が早いこともあります。長い・短いのどちらにも、それぞれの事情があります。
出会い方で付き合うまでの期間は変わる?マッチングアプリ・交流会・紹介

付き合うまでの期間は、出会い方でも変わります。最初から恋人を探している場ほど早く、友人として知り合う場ほどゆっくり進む傾向があります。
マッチングアプリは目的が見えて早めに進みやすい
マッチングアプリで付き合うまでは、互いに恋人や結婚相手を探していることがわかっている分、ほかの出会い方より早めに進みやすいと考えられます。 プロフィールで婚歴や子どもの有無、結婚への考えが先にわかるのも理由です。
ただし、会うまでのやりとりと、会ってからの数回で相手を見極める必要があります。アプリで会うまでの流れは婚活アプリで会うまでの流れとステップにまとめています。
交流会や趣味の場は友人の期間をはさむ
交流会や趣味のサークルで知り合った場合は、グループで何度か顔を合わせ、友人の期間をはさんでから二人で会うことが多くなります。 付き合うまでの期間は長めでも、人柄を先に知れるのが強みです。
共通の知り合いがいる場では、急いで距離を縮めるより、二人で食事に誘える関係になってから進めるほうが、周りとの関係も気まずくなりにくいと思います。
紹介や結婚相談所は段階が見えやすい
友人の紹介は、人柄や事情が先に伝わっているので、付き合うまでの迷いが少なくなりやすい出会い方です。 結婚相談所では、相談所によって、交際の段階や意思の確認をカウンセラーが間に入って進める仕組みがあります。
「付き合っているのかわからない」状態が苦手な方は、段階がはっきりした出会い方を選ぶのも一つの方法です。
出会ってから付き合うまでの流れは?大人の4つの段階

出会ってから付き合うまでの流れは、大人の場合、次の4つの段階で考えると見通しが立ちます。期間は人それぞれでも、段階を飛ばしていないかを確かめることができます。
1. 二人で会う回数を重ねる
最初の1〜3回は、食事やお茶で「また会いたいか」を確かめる段階です。 会話のテンポ、お店や時間の選び方、店員さんへの接し方など、一緒にいて楽かどうかが見えてきます。
2. 生活や過去の話をする
3〜4回目ごろには、仕事の働き方、休日の過ごし方、家族や過去の結婚の話など、生活に近い話題が出てくるのが自然です。 相手から話してくれるようになったら、信頼が少しずつ積み上がっている合図です。
3. これからのことを話す
5〜6回目ごろには、結婚や再婚への考え、住む場所、子どもとの関わり方など、これからの話ができる関係かどうかが大切になります。 すべてを決める必要はなく、考えを知ることが目的です。
4. 交際の意思を確かめ合う
最後に、互いに「お付き合いをしたい」と確かめ合って、交際が始まります。 大人は言葉にしないまま関係が続くこともありますが、どちらかが不安を抱えたままにならないよう、どこかで言葉にするのがおすすめです。
付き合うまでの期間に焦らないためには?

付き合うまでの期間に焦りを感じたら、比べる相手を「平均」から「二人のペース」に変えるのがおすすめです。考え方を少し変えるだけで、待つ時間の受け止め方が変わります。
期間ではなく「会った回数×話した中身」で考える
付き合うまでの進み具合は、日数より「何回会って、どこまで話せたか」で考えると、焦りが小さくなります。 3か月たっても会ったのが3回なら、まだ序盤です。
編集部では、前の章の段階でいう「これからの話ができたか」を一つの区切りに考えています。そこまで進んでいれば、期間が長くても関係は前に進んでいます。
平均ではなく相手の生活リズムと比べる
相手が子育て中や介護中なら、会える回数が少ないのは気持ちの問題ではなく、生活の事情であることが多いです。 平均の数字と比べるより、相手の生活の中でどれだけ時間を作ってくれているかに目を向けると、見え方が変わります。
自分の毎日を相手の返事に預けない
付き合うまでの期間は、仕事や趣味、友人との時間をいつもどおり続けるのがおすすめです。 相手の返信を待つことが一日の中心になると、小さな変化にも不安が大きくなります。
複数の人とやりとりしている場合は、相手に誠実でいられる範囲で進めることも大切です。同時進行の考え方は婚活アプリを同時進行で使うのは可能?で紹介しています。
付き合うまでに交際の意思はどう確かめる?

交際の意思は、告白の一言だけでなく、付き合う前の会話の中で少しずつ確かめられます。大人の場合は、関係の名前より「この先どうしたいか」をすり合わせることが中心になります。
「今の関係をどう考えているか」を尋ねる
何度か会っても関係がはっきりしないときは、「私たちの関係をどう考えていますか」と率直に尋ねてよいと思います。 責める言い方ではなく、「私はこの先も会いたいと思っている」と自分の気持ちを先に伝えると、相手も答えやすくなります。
気持ちの伝え方や場面の選び方は、告白のタイミングと重なります。ここでは、関係の確認に使える問いかけにとどめます。
ほかに会っている人がいるかを確かめる
アプリや交流会で知り合った相手とは、付き合う前の段階で、ほかの人とも会っているかを確かめておくと行き違いが減ります。 付き合うと決めたら、ほかの人とのやりとりは終える、という区切りを二人で共有しておくと安心です。
結婚・再婚への考えをすり合わせる
大人の交際では、結婚したいか、事実婚や別居のままの関係がよいかなど、ゴールの考え方が人によって大きく違います。 令和4年版男女共同参画白書では、結婚経験のない50代の独身女性のうち結婚の意思が「ない」人は55.6%でした。
同じ白書で、40〜69歳の独身女性が積極的に結婚したいと思わない理由は「自由でいたい」が60.7%と最も多くなっています。恋人はほしいけれど結婚は考えていない、という人もいるので、付き合う前に互いの考えを知っておくと、後のすれ違いを防げます。
子どもや離婚歴は付き合う前に伝える
子どもがいること、離婚や死別の経験は、交際を決める前に自分から伝えておくのがおすすめです。 後から知ると、内容よりも「なぜ言ってくれなかったのか」が引っかかりやすくなります。
バツイチの相手との付き合い方は、バツイチの彼女と幸せに付き合う全知識やバツイチの彼氏と幸せになるには?も参考になります。
付き合うまでの期間が長すぎるときは?見直したいサイン

付き合うまでの期間が長いこと自体は問題ではありません。ただ、次のようなサインが重なるときは、関係を見直すきっかけにしてよいと思います。
次の約束がいつもこちらからだけ
5〜6回会っても、次の約束を提案するのがいつも自分だけなら、相手の気持ちが同じ温度ではない可能性があります。 一度、誘うのを控えて、相手から声がかかるかを見てみるのも方法です。
会えるのが平日の夜だけで、生活の話が出ない
会えるのがいつも平日の夜の短い時間で、休日の予定や家族の話を避け続ける場合は、交際できない事情を隠していることもあります。 独身かどうかに不安があるときは、本人確認や独身証明の仕組みがある出会いの場を選ぶと安心です。
会わずに連絡だけが何か月も続く
会う約束が延び続け、メッセージや電話だけが何か月も続く相手には注意が必要です。 警察庁の統計では、令和7年のSNS型ロマンス詐欺の被害者は40〜60代が75.6%を占めていました。
付き合うまでが早すぎるときに気をつけることは?

付き合うまでが早いこと自体は、悪いことではありません。気が合うと感じれば、大人は早く決めることもあります。気をつけたいのは、早さと一緒にお金や秘密の話が出てくる場合です。
1〜2回で交際や結婚を強く迫られる
会って1〜2回で交際や結婚を強く迫られたら、返事を急がず、もう数回会ってから決めたいと伝えてよいと思います。 誠実な相手なら、少し待ってほしいという気持ちも受け止めてくれることが多いと思います。
お金や投資の話が出たら止める
付き合う前の段階で、投資や暗号資産、送金の話が出たら、その時点でやりとりを止めるのがおすすめです。 警察庁は、会ったことのない人からのお金の話や、早い段階でLINEなど別のサービスへ誘導されることを、ロマンス詐欺の注意点に挙げています。
不安なときは、警察相談専用電話(#9110)や消費者ホットライン(188)に相談できます。アプリでの見分け方は婚活アプリを安全に40代が使うためには?も参考になります。
付き合うまでの期間に関するよくある質問
Q. 40代50代の付き合うまでの期間は、平均どのくらいですか?
A. 40〜60代に限った公的な平均は見当たりません。会える頻度にもよりますが、2〜3か月・5〜6回会うころを一つの区切りに考えると、焦りすぎずに済みます。
Q. 平均交際期間4.3年は、付き合うまでの期間ですか?
A. いいえ。第16回出生動向基本調査の平均交際期間は、初婚どうしの夫婦が知り合ってから結婚するまでの年数です。付き合うまでの期間ではありません。
Q. マッチングアプリで付き合うまでの期間は短いですか?
A. 互いに相手を探していることがわかっているので、早めに進みやすい傾向はあります。ただ、会うまでと会ってからの数回で、相手が独身で誠実かを確かめる時間は取るのがおすすめです。
Q. 何度会っても関係がはっきりしません。自分から聞いてもいいですか?
A. 聞いてよいと思います。自分の気持ちを先に伝え、そのうえで「この先どう考えているか」を尋ねると、相手も答えやすくなります。
Q. 付き合う前に、子どもや離婚歴はいつ話せばいいですか?
A. 交際を決める前に、自分から伝えておくのがおすすめです。後から知られるより、早めに話したほうが信頼につながりやすくなります。
Q. 付き合うまでの期間が長いと、うまくいかないのでしょうか?
A. 長いこと自体は問題ではありません。次の約束が相手からも出るか、生活の話ができているかを見て、関係が前に進んでいるかを確かめるのがおすすめです。
まとめ|付き合うまでの期間は平均より、会った回数と確かめ合えた中身で考えるのがおすすめ

付き合うまでの期間に、国が示した平均はありません。よく引用される平均交際期間4.3年は、主に若い初婚夫婦が知り合ってから結婚するまでの年数です。
40代50代は会える回数が限られ、結婚・再婚や子どものことまで考えるため、期間の長さは人によって大きく違います。2〜3か月・5〜6回会うころを一つの区切りにしながら、日数より「何回会って、どこまで話せたか」で進み具合を見ると、焦りが小さくなります。
交際の意思は、関係をどう考えているか、ほかに会っている人がいるか、結婚への考え、子どもや離婚歴を確かめ合う中で見えてきます。お金の話が出たら、期間にかかわらず立ち止まるのがおすすめです。
大人の恋愛の始め方を広く知りたい方は、アラフィフが恋愛の始め方で悩むのはどんなこと?もあわせてどうぞ。同じ世代と自然に知り合える場を探している方は、交流会からのぞいてみませんか?
結婚を前提に、段階を踏んで出会いたい方には、結婚相談所という選択肢もあります。



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