ワイン会に参加してみたいけど「ワイン会って怪しい?」と思っている方のために、怪しいワイン会の実態や、そうでないワイン会の見分け方を解説します。まずは、筆者の実体験から紹介していきましょう。

怪しいワイン会1:ネットワークビジネス / MLM


1つ目に紹介するのは、主催者がネットワークビジネス・MLMであるパターンです。「ホームパーティーでワインを開けるからおいでよ」と誘われて行くと、トイレタリーや棚に置かれたサプリメントがことごとくアムウェイだった、という経験は筆者にもあります。

そのケースでは、会話の内容からホームパーティー参加者の7割方がそのネットワークビジネスの実践者だったと想像できます。そこに、見込み客である新規参加者が混ざっている状態です。

そのパーティー自体での勧誘はありませんでしたが、後日に別途誘われ、クロージングをかけられる形となりました。尚、丁重にお断りしました。

怪しいワイン会2:不動産投資


次に紹介するのは、主催者が不動産投資関連であるケースです。やはり「ワイン会があるからおいでよ」と誘われて行くと、基本的に楽しい時間だったのですが、最終的に参加者からLINE交換時に不動産の話を聞いてほしいと言われた経験があります。

このケースでは、主催者の知人参加者である数名がそういった関係で、残りの参加者は普通のワイン会参加者でした。ワイン会が不動産ビジネスのフロントとして機能していたと想像されます。

とはいえ強引な勧誘はなく一般参加者も多かったので、普通に楽しい会であったと記憶しています。尚、その後、LINEで不動産についての話題が始まりましたが、興味がないということで丁重にお断りしました。

怪しいワイン会3:FX


3つ目に紹介するのは、FX関連であるケースです。ワイン会で知り合った方と飲みに行った際に、「自分も会社でワイン会を開催しているからおいでよ」というお誘いを受けました。

このケースでは、飲んだ際に仕事について深堀りし、大体の業務概要は理解していました。そのため、ワイン会が営業活動の一環であることは想像できたので、参加を見合わせました。

尚、飲んだ時点でFXに興味がないことは伝えており、それでも「人柄の素敵な方がいると会の雰囲気が良くなるから」というような話だったので、勧誘を気にせず遊びに行ってもいいのかもしれませんが。

※上記を否定するわけではなく、ワインや交流を楽しみに来る人にとっては目的が違うので隠すのはよくないでしょうね、ということです。

怪しいワイン会の見分け方

それでは怪しいワイン会を判別し、ふつうのワイン会に参加するにはどうすればいいのでしょうか?
まず行うべきは、ワイン会のウェブサイトを確認することです。

基本的にワイン会はワインや交流を楽しむもので、ちゃんとしたワイン会であれば開催目的やコンセプトが明記されています。

例えば、

  • テーマに応じたワインの飲み比べ
  • 料理とのマリアージュ
  • 飲み友づくり
  • 男女の出会い、パートナー探し

といった主旨になります。

ただし、こういった主旨を打ち出した上で、裏目的として勧誘行為が設定されている可能性がないとは限りません。

そこで、イベント規約や注意事項に「ビジネスや投資、宗教の勧誘行為が目的の方は参加をご遠慮ください」といった文言が入っていれば、より安心できるでしょう。参加者にそういった目的の人たちが入る確率も下がります。

また、レストランやワインショップ開催のワイン会であれば、ビジネスや宗教の勧誘行為が目的であることはないでしょう。

判別が難しいのは知人から直接LINEなどでお誘いを受けた場合です。前段階でのやり取りで、ビジネスや将来の夢、合わせたい人がいる、というような話題が多いならば、怪しい可能性は否定できません。また、タワマン飲み会も確率的には高い傾向でしょう。

まったくそういった傾向がなくても、いざワイン会に参加すると一目瞭然だった… という場に居合わせた場合は、スマートに長居せず帰るのが無難です。

とはいえ何でもかんでも怪しんでしまうと、気の合うワイン仲間ができるせっかくの機会をもふいにしてしまいます。ワイン会は個人であれ事業者であれ広く開催されているものです。あまり猜疑心を持たず、ニュートラルな心持ちでいることがワイン会という素敵な文化を楽しむ秘訣ではないでしょうか。

最後に、おとなじかんでは大人世代の交流を目的としたワイン会を開催しています。純粋にワインを楽しみ、良き仲間やパートナーを見つけていただくための会となっています。