50代の恋愛で体に自信がないと感じるのは、とても自然なことです。国の調査では、40〜69歳の独身者が結婚相手に求めるものの上位は「価値観が近い」「落ち着ける」で、容姿を挙げた人は男性で約3割、女性で約4分の1にとどまります。
「若いころの体と比べられたらどうしよう」「もし体の関係の話になったら」。そう考えるだけで、恋愛そのものから一歩引いてしまう方もいると思います。この記事では、体型・肌・加齢・性生活の4つの不安を分けて、自分でできることと、相談できる場所を整理しました。
体の変化は隠すものではなく、相手と少しずつ分かち合っていけるものです。健康の話は公的機関の情報をもとにした一般論にとどめ、気になる症状は医療機関への相談をおすすめしています。
50代の恋愛で体に自信がないのはなぜ?不安を4つに分ける

50代の恋愛で体に自信をなくす理由は、大きく4つに分けられます。不安がひとかたまりのままだと重く感じますが、分けてみると、それぞれに打てる手が見えてきます。
体型の変化への不安
お腹まわりや背中、二の腕など、若いころとの体型の違いは、50代で多くの人が気にするところです。服を選ぶときや写真を撮るときに、ふと自分の体が目に入って気持ちが沈む、という声は男女を問わず聞かれます。
肌・髪・顔立ちの衰えへの不安
しわやたるみ、白髪や薄毛など、顔まわりの変化は相手に最初に見られる場所だけに、気になりやすい部分です。写真つきのプロフィールを出すマッチングアプリでは、この不安が特に強く出ます。
更年期など体調の波への不安
ほてりや疲れやすさ、気分の落ち込みなど、体調の波があることを相手にどう思われるかという不安です。デートの日に限って調子が悪かったらどうしよう、と先回りして心配してしまう方もいます。
性生活への不安
長いブランクや体の変化があるなかで、もし体の関係を求められたらどうしようという不安です。誰にも相談しにくい内容なので、一人で抱え込みやすいのがこの4つ目です。
4つのうち、自分で変えられるのは主に1つ目と2つ目、医療機関に相談できるのは3つ目と4つ目です。見た目の変化は、自分では大きく感じていても、相手からはそれほど目立っていないことも多いと思います。
50代の恋愛相手は体型や見た目をどれくらい見ている?

同じ年代の相手は、体型や見た目よりも、一緒にいて落ち着けるかを見ています。内閣府の調査の数字で確かめてみます。
結婚相手に容姿を求めるのは男性約3割・女性約4分の1
令和4年版男女共同参画白書によると、40〜69歳の独身者が結婚相手に求めることとして容姿を挙げたのは、男性32.1%、女性25.6%でした。一方で、もっとも多かったのは男女とも「価値観が近いこと」です。
| 結婚相手に求めること | 独身男性 | 独身女性 |
|---|---|---|
| 価値観が近い | 67.1% | 72.3% |
| 一緒にいて落ち着ける | 59.4% | 65.4% |
| 一緒にいて楽しい | 50.9% | 47.8% |
| 容姿 | 32.1% | 25.6% |
出典:内閣府男女共同参画局『令和4年版 男女共同参画白書』特-44図(40〜69歳の独身者、複数回答)
見られているのは体型より清潔感と表情
容姿を気にする人がいても、50代どうしで見られやすいのは、細さや若さより、清潔感や表情の明るさです。同じ年代の相手も同じように年齢を重ねていて、自分の体の変化にも気づいています。
完璧な体を求めている人は、思っているより少ないと思います。むしろ「この人となら気をつかわずにいられそう」と感じてもらえるかどうかが、50代の恋愛では大きな分かれ目になります。
50代の女性がどんなところで魅力を感じてもらえるのかは、50代 モテる女性 特徴は?内面・外見・出会い・婚活の実践ガイドでも紹介しています。
50代の体の変化は更年期と関係がある?男女の基本

50代の体の変化には、更年期が関わっていることがあります。女性だけでなく男性にも更年期にまつわる不調があることが、公的機関の情報でも紹介されています。
女性の更年期は閉経をはさんだ約10年
日本産科婦人科学会によると、日本人女性の閉経は平均50歳前後で、閉経前の5年と閉経後の5年を合わせた約10年を更年期と呼びます。主な原因は女性ホルモン(エストロゲン)が揺らぎながら減っていくことで、ほてりや疲れやすさ、気分の落ち込みなどが出ることがあります。
厚生労働省の資料では、エストロゲンが減ると肌の潤いがなくなる、性交痛が起きるといった変化につながることもあると説明されています。肌や体の変化の一部は、本人の努力不足ではなく、体の仕組みによるものです。
男性にも40歳以降の更年期障害
厚生労働省の調査資料では、男性の更年期障害は、おおむね40歳以降に男性ホルモン(テストステロン)が減ることで、女性と似た症状が出るものとされています。相模原市の案内では、イライラや不眠、疲れやすさのほか、性欲の低下や勃起障害(ED)も症状の一つに挙げられています。
症状があっても受診しない人が約8〜9割
厚生労働省の意識調査(2022年)では、更年期症状を自覚しても医療機関を受診していない50代は、女性で78.9%、男性で86.5%でした。同じ調査で、更年期障害の可能性があると考えている50代は、女性38.3%、男性14.3%です。
更年期の症状の出方や重さには個人差があり、ほかの病気が隠れていることもあります。日常生活や恋愛に踏み出す気持ちに影響していると感じたら、女性は婦人科、男性は泌尿器科やかかりつけ医に相談してみるのも一つの方法です。
50代の恋愛に向けて体型・肌の自信はどう取り戻す?

体型や肌の自信は、若いころに戻すことより、今の自分を手入れしている実感で取り戻していくのがおすすめです。大きく変えなくても、相手に伝わる印象は変えられます。
清潔感をつくる身だしなみ
髪を切りそろえ、爪を短くし、服を今のサイズに合わせることが、体型よりも先に目に入る印象を変えます。体型が変わったのに昔の服を着ていると、かえって体の線が目立つことがあります。今のサイズに合う服を一着用意するだけでも、鏡を見たときの気持ちが違ってきます。
男性の場合は、眉や鼻毛、口臭、靴の汚れなど、細かい部分の手入れが清潔感につながります。50代の男性の身だしなみの工夫は、50代で「なぜかモテる男の特徴」完全ガイド|清潔感・会話・出会い戦略にもまとめています。
歩く時間と筋力トレーニングを少しずつ
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、成人は歩行と同じくらい以上の身体活動を1日60分以上(約8,000歩以上)、筋力トレーニングを週2〜3日行うことが勧められています。いきなり目標どおりでなくても、今より少し歩く時間を増やすところから始められます。
スポーツ庁の令和7年度の調査では、運動不足を感じている50代は80.4%でした。運動不足を感じているのは自分だけではありません。体型を変えるためというより、体を動かしたあとの気分の軽さを味わうつもりで続けるのが長続きのコツだと思います。
睡眠時間の確保
同じく厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、成人は6時間以上を目安に必要な睡眠時間を確保することが勧められています。寝不足が続くと顔色や表情にも出やすく、デートの前日はとくに早めに休むのがおすすめです。
写真は今の自分で
マッチングアプリなどのプロフィール写真は、今の自分が自然に笑っているものを選ぶのがおすすめです。若いころの写真や加工の強い写真は、会ったときの差がかえって不安の種になります。最初から今の姿を見せておくと、会う前の緊張も小さくなります。
50代の恋愛で性生活が不安なときはどうする?

性生活の不安は、急がないこと、無理をしないこと、体の不調は医療機関に相談することの3つで、ずいぶん軽くできます。50代の恋愛では、体の関係を持つかどうか、いつ持つかも、二人で決めてよいことです。
急がず、二人のペースで
50代の恋愛では、手をつなぐ、隣に座るといったスキンシップだけで満たされる関係もあります。体の関係を前提にしなくても、恋人としての関係は育てられます。気持ちが追いつかないうちは、断ったり先に延ばしたりしてもかまいません。
相手に合わせて無理をすると、その後の関係そのものがつらくなることがあります。自分の気持ちと体の状態を一番に考えることが、結果的に相手を大切にすることにもつながると思います。
女性の痛みや乾燥は婦人科へ
厚生労働省の資料では、閉経後に外陰や腟が萎縮し、乾燥や違和感、性交痛などの症状が出ることがあると紹介されています。年齢のせいとあきらめたり我慢したりせず、婦人科で相談できる内容です。治療が合うかどうかは人によって違うため、医師とよく相談して決めることになります。
男性の勃起の悩みは泌尿器科へ
日本泌尿器科学会は、EDの原因には加齢のほか、糖尿病・肥満と運動不足・高血圧・喫煙などがあり、全身の病気のサインのこともあるとして、泌尿器科の受診を勧めています。同学会は、インターネットで売られている薬には偽物が多く、正規の治療薬には医師の処方箋が必要だとも注意を呼びかけています。
恥ずかしさから一人で抱えがちな悩みですが、医療機関では日常的に相談を受けている内容です。体の状態を知っておくことは、恋愛のためだけでなく、この先の健康のためにも役に立ちます。
50代の恋愛で体の悩みはいつ、どう話す?

体の悩みは、最初から全部を話す必要はありません。信頼できると感じてから、伝えたいことだけを、自分の言葉で話せば十分に伝わります。
話すのは何度か会って安心できてから
体の悩みを打ち明けるのは、何度か会って、この人なら笑わずに聞いてくれそうだと思えてからで遅くありません。初対面や付き合う前の段階で無理に話すと、相手も受け止め方に迷ってしまいます。
事実と、してほしいことをセットで伝える
伝えるときは、体の状態と、相手にお願いしたいことを一緒に話すと、相手も動きやすくなります。たとえば「最近は更年期で疲れやすい日があるから、そういう日は早めに帰らせてね」「体の関係はゆっくり考えたいから、今は一緒に過ごす時間を大事にしたい」のような伝え方です。
謝る形ではなく、二人が気持ちよく過ごすための相談として話すのがおすすめです。50代の相手なら、自分自身も何かしら体の変化を抱えていることが多く、「実は自分も」と話してくれることもあります。
相手の反応は関係を続けるかの目安
打ち明けたときに軽く扱ったり責めたりする相手なら、無理に関係を続けなくてもよいと思います。反対に、話を聞いて気づかってくれる相手は、この先の体調の波も一緒に乗り越えていける人かもしれません。
50代の新しい恋愛で体を守るために知っておきたいことは?

新しい恋愛を始めるときは、性感染症の予防と検査について知っておくと安心です。年齢に関係なく、新しい相手との関係では誰にでも起こりうることです。
性感染症は症状がないことも多い
厚生労働省によると、性感染症は感染しても症状が出なかったり軽かったりすることが多く、気づかないまま相手にうつしてしまうこともあります。予防には、コンドームを正しく使うことがもっとも重要とされています。妊娠の心配がない年代でも、感染症の予防という意味は変わりません。
保健所で匿名・無料の検査
同じく厚生労働省によると、保健所では匿名・無料で梅毒などの性感染症の検査を受けられるところがあります。夜間や休日に検査を行う保健所もあります。検査の日程や対象は保健所ごとに違うため、お住まいの地域の保健所で確認するのがおすすめです。
不安なときに二人で検査を受けておくと、お互いに安心して関係を続けられます。言い出しにくい話ですが、相手を大切に思っているからこその提案として伝えれば、受け止めてもらいやすいと思います。
体に自信がない50代の恋愛は、どこで始めると気が楽?

体に自信がないときは、見た目より会話や人柄が伝わりやすい場から始めると気が楽です。出会い方ごとに、体の不安との相性が違います。
| 出会い方 | 体の不安との相性 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 趣味・習い事 | 共通の話題から自然に話せる | 時間をかけて知り合いたい人 |
| 交流会 | 会話中心で写真の印象に左右されない | 同年代と気軽に話したい人 |
| マッチングアプリ | 写真で判断されやすいが、やり取りで人柄も伝わる | 自分のペースで相手を探したい人 |
| 結婚相談所 | 担当者に相談しながら進められる | 結婚を前提に考えたい人 |
会話から始まる場で見た目の不安を小さく
交流会や趣味の集まりのように、会話から相手を知る場では、写真の印象で先に判断されることがありません。話しているうちに体型のことを忘れていた、という経験をする方も多いと思います。
おとなじかんでは、東京で大人世代向けにワイン会や日本酒会などの交流会を開いています。恋愛を前提にせず、同じ年代の人と話してみるところから始めたい方に向いています。
結婚を考えるなら相談しながら進める方法も
再婚や結婚を視野に入れるなら、結婚相談所のように担当者に相談しながら進める方法もあります。体のことや生活の希望も含めて、どんな相手が合いそうかを一緒に考えてもらえます。
50代からの出会いの場は、50代の出会いの場とは?恋活&婚活におすすめの出会いの場と成功させる4つのコツでも紹介しています。
体に自信がないまま50代の恋愛を始めていい人・急がなくていい人は?

体に自信がないままでも、恋愛は始められます。ただ、今の気持ちや体調によっては、少し時間をおいたほうが楽な場合もあります。
始めてよい人の目安
会話や一緒に過ごす時間を楽しみたい気持ちがあり、体のことは少しずつ話せばいいと思える人は、今から始めてかまいません。自信は、始める前にそろえるものではなく、人と会うなかで少しずつ戻ってくるものだと思います。
少し時間をおいてよい人の目安
更年期の症状がつらくて日常生活に影響が出ている人や、体のことを考えるだけで強く落ち込む人は、先に体調のケアを優先するのがおすすめです。まず医療機関で相談し、体の状態がわかってから恋愛を考えても遅くありません。
気持ちが落ち込む日が続くときは、厚生労働省の「こころの健康相談統一ダイヤル」(0570-064-556、通話料あり、受付時間は都道府県により異なる)に相談する方法もあります。
50代 恋愛 体に自信がないに関するよくある質問
Q. 50代で体型に自信がなくても恋愛できますか?
A. できます。40〜69歳の独身者が結婚相手に求めることの上位は「価値観が近い」「落ち着ける」で、容姿を挙げた人は男性32.1%、女性25.6%でした(令和4年版男女共同参画白書)。体型より、一緒にいて安心できるかが見られています。
Q. 体の関係を求められたら断ってもいいですか?
A. 断っても、先に延ばしてもかまいません。体の関係を持つかどうか、いつ持つかは二人で決めることです。気持ちを正直に伝えて離れていく相手なら、無理に合わせる必要はないと思います。
Q. 更年期であることは相手に伝えたほうがいいですか?
A. 伝えるかどうか、いつ伝えるかは自分で決めてかまいません。何度か会って安心できてから、「疲れやすい日がある」など相手にお願いしたいことと一緒に伝えると、受け止めてもらいやすくなります。
Q. 性交痛やEDは何科に相談すればいいですか?
A. 女性の性交痛や乾燥は婦人科、男性の勃起の悩みは泌尿器科が相談先です。どちらも年齢のせいと決めつけず、医師に相談してみるのがおすすめです。
Q. 50代で新しい恋人ができたら性感染症の検査は必要ですか?
A. 不安があるときは検査を受けておくと安心です。性感染症は症状が出ないことも多く、保健所では匿名・無料で検査を受けられるところがあります。日程は地域の保健所で確認できます。
Q. マッチングアプリの写真は若いころのものでもいいですか?
A. 今の自分の写真がおすすめです。若いころの写真や加工の強い写真は、会ったときの印象の差がかえって不安につながります。自然に笑っている最近の写真を選ぶと、会う前の緊張も小さくなります。
まとめ|50代の恋愛で体に自信がなくても、相手が見ているのは安心感

50代の恋愛で体に自信がないと感じるのは、自然なことです。不安を体型・肌・体調・性生活の4つに分けると、身だしなみや生活習慣で変えられること、医療機関に相談できること、相手と話し合えばよいことに分かれていきます。
国の調査では、同じ年代の独身者が相手に求めるのは、まず価値観の近さと一緒にいて落ち着けることでした。体の変化を抱えているのはお互いさまです。完璧な体になるのを待たずに、会話から始まる出会いに一歩踏み出してみませんか?
恋愛の始め方そのものに迷っている方は、アラフィフが恋愛の始め方で悩むのはどんなこと?今後の恋愛の進め方もあわせて読んでみてください。
出典
- 内閣府男女共同参画局『令和4年版 男女共同参画白書』特集第2節 https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r04/zentai/html/honpen/b1_s00_02.html
- 公益社団法人 日本産科婦人科学会「更年期障害」https://www.jsog.or.jp/citizen/5717/
- 厚生労働省「(女性の健康相談に関わる方向け)更年期世代の女性の健康支援に関する学習資材」https://www.mhlw.go.jp/content/001700810.pdf
- 厚生労働省「更年期症状・障害に関する意識調査(結果概要)」https://www.mhlw.go.jp/content/000969136.pdf
- 相模原市「男性更年期について」https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/kosodate/kenko/1026626/1026153.html
- 日本泌尿器科学会「勃起力(ぼっきりょく)が低下した」https://www.urol.or.jp/public/symptom/15.html
- 厚生労働省「性感染症」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/seikansenshou/index.html
- 厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」https://www.mhlw.go.jp/content/001194020.pdf
- 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」https://www.mhlw.go.jp/content/001305530.pdf
- スポーツ庁「令和7年度 スポーツの実施状況等に関する世論調査」https://www.mext.go.jp/sports/content/260310-spt_kensport01-000048090_2.pdf
- 厚生労働省「こころの健康相談統一ダイヤル」https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/soudan/tel/



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